謹賀新年2017

新しい年が幕を明けた。
だからといって、大して何も変わらないので12月に見た面白い芝居について。

「繻子の靴」

京都の大学内にある春秋座というところで8.5時間かけて行われた芝居。
いやぁ~、長いのなんのって!
観てるほうが疲れるんだから、やってるほうはどうなんだろうか。

8.5時間の芝居って、台詞を覚えるのはどうすんのかなぁ?と考えたのだが、実際みてみると、半分は朗読なので、覚えるところはそんなに多くはなかったようだ。
が、それでも、膨大な量だなぁ。
と、裏っ側のことを気にしながら観てしまった。

舞台は3段になっていて、それに似非プロジェクションマッピングを合わせて、面白い構造になっていた。これをうまく画面転換や人物の距離を表すように使っていて、うん、うまい使い方だなぁ、などと思った。

ただ、いつも思うんだが、蜷川氏といい、この演出家といい、日本人がやると、妙に日本エッセンスを出そうとするところが、ちょっと「?」。
いい効果もあると思うのだが、例えば台詞を言っている最中に笛吹かれても、うるさいだけなんですけど。いや、風が吹いていることを表現したいのはわかるんだが、五月蝿いのよ、これが。
音響ってこういうことじゃないし、どうして狂言師をここまで配置する必要があるのか、雅楽?をこういうところ使われてもねぇ、とか、まぁとにかく音楽はいまいちだったなぁ・・・
(日本エッセンスも使いようなんだよね。いい使いかただなぁ、と思うところもあったのだけれど、必要ないよなぁ、と思うところやら、どうせだったらここで使ったらどうかなぁ?と思うところやら、いろいろあった。)

ただ、総合的に見て今までみた芝居の中でも、上位に入るすばらしい舞台だったなぁ、と思う。よくここまで作り上げたなぁ・・・と感心した。
また、機会があったら観てみたいな。

4日目まで見続けた人も、役者さんもお疲れ様でした。
これぐらいの芝居が7千円弱で観られるってのが凄いな。
企画してくれた人ありがとう。

ということで、これが12月のお話。
さて、今年は何を観ようか。

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