藤城清治ファンタジー展

行ってきた。

ファンタジー展入口1
ファンタジー展入口1

結論から書くと、よかった。メッチャよかった。とにかくよかった。

影絵って白黒なイメージなんだけど、すげーカラフルな影絵ってどんなふうに作ってるのか凄く興味があっていってみた。

基本的な技法は、ぼかしトーン、重ね、トーン変更、グラデーション色づけ、という感じ。(勝手に名称つけてるけど。)

ぼかしトーン
遠くにあるものを先に作成して、その上にぼかしのトーン(スクリーン)をのせる。
(近くにあるものはそのぼかしのトーンの上に貼りあわせている)

重ね
グラデーションをどのように作っているのかというところで1つはトーン(スクリーン)を重ねて、より濃くしていくイメージ。

トーン変更
色ごとにトーンを変えている。区切りの箇所がうまくいかないと重なってしまうので見栄えが悪くなると思うが、私が観た限りでは重ならず、ほぼほぼ綺麗な変わり目であった。

グラデーション色づけ
トーン(スクリーン)に色を塗ってグラデーションを作っている。
簡単だけど、トーン変更と、グラデーション色づけとを使い分けていて、その使い分けが一つのポイントになるのではないか。

あと面白かったのは、たばこの煙を表現するのにを使ってるところ。
いろいろなアイデアが詰まっている作品群で、非常に堪能できた。

それに、デッサン力があってこそあの影絵ができるってことと、色彩感覚の素晴らしさ、蓄積された技術と感性、90という齢を感じさせない迫力のある画にと、もう、いろんなことに感心してしまった。
あれを剃刀刃で作ってんだよねぇ~。凄いとしかいいようないな。

ファンタジー展入口2
ファンタジー展入口2

ただ、物語のあらすじをイチイチ読んでいる人がいて、~読んでいる人が悪いわけではないのだが~、その人のために列が詰まってしまって先に進まないわ、通路は狭いわで、もう少し考えて作品を配置してほしいところ。
前から書いているが、音声ガイドを活用して、うまく流れるようにしないと本当に止まる→イライラするので、作品の鑑賞に集中できるようにしてほしいというのが、すべての博物館、美術館にお願いしたいところだ。
あと、順路がはっきりしないのも困るので、きっちり順序がわかる構成にしてほしい。
(ただでさえ通路が狭いのに順路がはっきりしてないと、右往左往するわ、邪魔になっている自分に凹むわでどうしようもない。)

16:00頃に入って、なるべくちゃちゃっと見たはずなのだが、出てきたのは18:00前だった。
(うち30分ぐらいは売店で並んでたからだけど)
いやぁ、1,500円の価値あったね。
(前売り買っとけばよかった。チケット屋に行ったけどなかったんだよね)

那須の美術館にも行ってみようかな。

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